新年のごあいさつ / ブログ開設のお知らせ
- 雨宮 英介|AMEMIYA, Eisuke
- 2020年1月2日
- 読了時間: 3分
2020年が始まりました。みなさま、あけましておめでとうございます。 昨年中は弊社をご愛顧くださり、まことにありがとうございました。本年も引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、2020年年明けより、弊社サイト内にブログを設けました。これまでは、弊社Facebookページにコラムをときどき掲載しておりましたが、こちらにもときどき投稿しようと考えております。内容は、心理臨床について思うところ、特に社会情勢の変化と密接にリンクしているものごとについて、中心に記したいと考えております。
現在の日本の社会情勢は、「精神保健上良からぬ環境が整いつつ」ある状態です。
最も由々しきことは「良からぬ環境が整いつつあるのに、多くの人がそれに無関心であること」「関心があったりそれに気付いていたりする人が否定的に評価される社会風潮があること」です。鈍感を決め込むことで、社会全体の病理が深刻化していくことに順応しようとしていることが、私にとっては最も深刻な事態に見えます。
その「良からぬ流れ」に一石投じることが、このブログの目的の一つです。ブログごときで一石投じることになるのかは大変怪しいところですが、何もしないよりかははるかにマシです。
私は(心理臨床に携わる者の端くれとして)発言ができるだけ科学的に裏打ちされたものとなるよう留意していますが、全ての事象が科学的に立証できるものではありませんので、あくまで私の主観の域を出ない内容のブログもあろうと思います。何でも「科学的でなければならない」という呪縛が、心理臨床業界の発展を阻んできており、それに対するカウンターがここ数年で生まれてきていることも考え、全て科学的であることに拘りすぎないようにも気を付けようと考えています。しかしながら、やはりある程度科学的であることも必要です。
私がこのような(面倒な)ことを申し上げますのも、社会全体に蔓延しつつある病理の一つが「非科学性・理不尽性」への依存であると感じているためです。公平性や法律や倫理を平気で無視し、短期的利益だけを見、それを自分だけに引き寄せようとする風潮には、異義を唱えます。その一環として「ある程度の科学性は担保すべき」なのですが、科学性に拘る余り自由な発想ができなくなる事態も避けたい」と考えています。今後、そのような基本方針に則ってブログを発信していきます。
小難しい話はこのくらいにしておいて・・・私がブログ(これまではコラム)を書こうとするときには、だいたいこんなきっかけがあります。
社会的影響が大きな出来事が起こり、それに関して心理臨床的な視点から何か言っておくべきだと思ったとき
偏見・嫌悪・非科学性/理不尽性を多分に含んだ言説が拡散された(されつつある)とき
日々の心理臨床業務で何か思うところがあるとき
私が自分自身のスタンスを確認したいとき

・・・のようなときにブログを発信することが多いようです。最後の一つは、お読みになる皆様に直接関係ありませんのでほぼ私の独り言ですが、良かったらお読みいただければ幸いです(要するに愚痴であることが多いと思います・・・笑)。
おわりに、本年がみなさまにとって良い一年となりますように。今後とも本ブログをよろしくおねがいいたします。
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