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起業経緯

代表者は、2006年頃より個人事業主として個人のお客様のカウンセリング・臨床心理学に基づくコンサルティングの提供などを続けてまいりました。

代表者自身の職務経験、経験年数や社会的信用を鑑み、「いずれは法人化を図るべき」と考えながら、心理臨床に携わってまいりました。

​個人事業主としてご依頼をお引き受けしながら、同時に被雇用者としてさまざまな組織集団に身を置き、働いてきました。<組織集団には「人格」があり、時に「病理」を抱えていることがある>ということも体感しました。

​生来的に、集団や群れることに違和感を持ちやすい特性があり、気が付くと自律的に働いていることが多く、「無理に組織集団に順応しなくてもよい」というごく自然なことにようやく気付きました。起業に先立ちこの自覚を得ることは必要な経過でした。

また、発想に独自性が多いため、最大公約数的な学術概念とは合意を得ることが難しく、何事も実体験を経なければ体得できないという特性があることも、この数年で明確となりました。学術界に溢れる情報は、自分にとってあまりにも表面的で浅いものであることが多く、それに接するたびに苦痛を覚えてきました。

経験則のみでこの仕事に携わることは危険です。一方、最大公約数的・学術的情報が、実務の助けにならなかったことを思い返すと、経験知の蓄積が最もよい学びとなっていたことが次第に浮き彫りになってきました。

経験知と集合知とをどう融合するかという命題をこの数年温め続けてきました。学会発表をしたり、同じテーマについて複数の人に意見を求め集積したりと、私なりに思い付く方法を試してみましたが、まだ命題には結論が出ていません。この命題は結論付けられるものではないのかもしれません。

「集合知をどこに求めるか」について、あまりにも視野が狭かったことを感じとり、心理臨床以外の周辺領域にも知見を求めるようになりました。経営・組織構築に関心を持つようになりました。「自分の経験則に基づいて経営をしてみた結果、成功するならそれを以て集合知との合流の一部を果たしたということにしてみよう」というのが、​現在の仮説です。

この起業は、実験でもあります。実験ではありますが、その最中に経験知は蓄積され続けます。その上で集合知との合流を図ることができれば、ひとまず理想に近いと考えても良いのではないか。そのように考え、起業を決断しました。

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